4月28日に開催された、「いのち支える自殺対策 トップセミナーin兵庫」に参加しました。
我が国の自殺者数は年間2万人を超えています。1998年(平成10年)に3万人を超えたときは
世の中が騒然としましたが、それ以前でも2万人を超える自殺者を出しています。
1978年(昭和53年)以降のデータを単純に合計すると、39年間で100万人を超える方々が
自らの命を絶っているのです。その内容は40~60代の男性が全体の35%を占め、
10~30代の死因の50%が自殺です。
兵庫県で初めて開催された自殺対策セミナーにおいて、自殺をする方々の共通点を知りました。
自殺の原因は平均して4つの要因が複合的に連鎖している統計が出ています。
「失業」「借金」「生活苦」「うつ病」「家庭不和」「被虐待」「過労」「病気」等々、
これらの原因を総合的に解決しなければ、自殺を止めることはできません。
自殺を考えている方に「生きる道」を選んで頂くためにも、様々な問題に総合的に
対処できるシステムが必要です。それらに取り組んでいる自治体の成功例も紹介され、
兵庫県としてもまだまだ取り組みが足りないと痛感した講演会でありました。
世界に一つしかない貴重な命、世界に一人しかいない「あなた」を守る社会づくりに
尽してまいります。