子供達の命を守る取り組みとして、子ども虐待防止アドバイザーの辻由起子先生をお迎えして、
「子育てがしんどい社会って何が原因?」というテーマで、令和元年7月20日(土)に第一回灘区命の授業を開催しました。
虐待に至るまでの母親の葛藤など実録映像を元に説明をして下さいました。
虐待を防止するには、その親の環境を整える事が必要、その為に地域が何をすれば良いのか?などのお話をしてくださいました。
以下は報告レポートです。
第1回 灘区命の授業
日 時 : 令和元年7月20日(土)10:00~11:30
場 所 : 六甲道勤労市民センター 4F和室
講 師 : 辻 ゆき子 氏(子ども虐待防止アドバイザー)
テーマ : 「子育てがしんどい社会って何が原因?」
参加者 : 32名
<配布資料>
・子どもを健やかに育むために~愛の鞭ゼロ作戦~
・つながる・支える・いのちと心のパンフレット、おまもり
・「189」ステッカー
・ほくせつ親子災害ノート
<県政報告>
・県議団組織、児童虐待防止プロジェクトチームの活動と今後の方向性
・兵庫県事業「妊娠SOS事業」の概要と現状報告
・地域事業「小さな命のドア事業」の現状報告とその必要性について報告
<講演要旨>
◎どうすれば家庭・地域・社会の子育て環境が良くなる?
・教育現場が疲弊している(教師がカウンセリングを受ける)
・「文句ばかり言う子」と「感謝をする子」の心の豊かさの違い
→幸せを決めるのは自分の心次第
・父と母が仲良く活動できる会を開催する
・母親を褒める事を徹底的にする必要がある!
→父親は子どもを抱っこするだけでも褒められるのに、
母親は抱っこをしても当たり前といわれる
(※子育てを習っていないのは父も母も同じなのに…)
※子宝と言うならばそれを生む母親は国宝くらいの意味がある
◎子育ての知識や経験のないまま親になるから、出産後孤立してしまうと、誰からも育児を学ぶ事が出来ない
→核家族では子育てはできない!子育ては本能ではできない!
◎求められる社会活動(誰かを支える事で自分も支えられる)
・ボランティアを通して地域とのつながりを深める事が出来る
・子どもから高齢者まで「支援」と「互助」の関係を築く
・「困った時はお互い様」の文化が根付いている地域づくり
※子ども・家庭愛護活動の輪を広げて行く!
今回の講師を引き受けて下さった辻由起子先生の活動を応援していますので、 プロフィールをご紹介をさせて頂きます。
18歳で結婚、19歳で娘を出産、23歳でシングルマザーに。
仕事、育児、家事をこなしながら、通信教育で大学を2回卒業。娘は重度の喘息持ちで中学校は不登校の経験を持つ。
リスクだらけの子育て経験と、小・中学校の相談員の経験から、全ての人が子育てを楽しめる社会を目指して現在活動中。
主な活動は講演、セミナー、相談業務、イベント開催、マスコミ発信、行政のスーパーバイザーなど。前茨木市市政顧問。
活動内容は24時間テレビ、NHKおはよう日本などマスコミに多数取り上げられている。