第2回 灘区命の授業を開催しました

「こんなにも困っている妊婦さんがいたのか!その現状に心が痛みました。」
今回は、永原 郁子先生が心血注いでこられた「小さな命のドア」の活動で、この一年間に助けを求めてこられた妊婦さんたちの苦悩をお伺いいたしました。
一年間で1,350件、月平均100件の相談を受けられ、その多くが夜中のご相談であったことは、夜一人になるとその不安に潰されそうになる妊婦さんの心の悲鳴の現れであり、その生々しい体験をお伺いいたしました。
例えば、9月に家を飛び出して公園で寝泊まりされていた妊婦さん、彼女から相談があり保護できたのは12月とのこと、僅かな所持金は妊婦検診のために置いておくため、毎日の食事は食パンの耳をかじって、子供と生きることを選んだ彼女のいで立ちは、12月であるにも関わらず、夏のサマードレスにサンダルであったとのこと。このような妊婦さんの相談を毎日毎日24時間体制で受けてこられた、「小さな命のドア」のスタッフの皆さんには本当に頭が下がります。 この活動を行政として何とか支援できるように、私の政治生命をかけて尽くしてまいります。

以下、簡単ですがまとめました報告書を添付いたします。


北浜みどり県政報告 & 第2回 灘区命の授業

日 時  : 令和元年10月19日(土)10:00~11:30
場 所  : 六甲道勤労市民センター 4F和室
講 師  : 永原 郁子 氏(マナ助産院 小さな命のドア代表)
テーマ  : 「小さな命のドアに助けを求める女性」

<配布資料>
・「児童虐待防止法、児童福祉法、民法の改正」についての説明資料
・「189」ステッカー(厚生労働省)
・令和元年政務調査会活動方針(兵庫県議会自由民主党議員団)

<県政報告>
・令和元年の自由民主党議員団の活動について
・児童虐待防止活動として「灘区命の授業」の取組みについて
・農政環境委員として、今年度に取り組む特定テーマ「6次産業化」について
・「いのち政策プロジェクトチーム」の発足について

<講演要旨>『小さな命のドアに助けを求める女性』

◎虐待の現状
・2019年の新生児、殺害・遺棄事件 … 10月まで14件(内11件死亡)
・2018年の新生児、殺害・遺棄事件 … 19件(内13件死亡)
・心中以外の虐待死…52人 + 心中による虐待死…13人 = 65人
・心中以外の重症 …23人 + 心中による重症 … 0人 = 23人
※死亡の殆どが0歳児(53.8%)、加害者の96.6%が実母(47%が24歳以下)

◎中絶の現状
・平成29年度の人工中絶数 … 168,015件(460人/日)の届け出
               (10~20代 86,158人・236人/日)
・平成29年度の出生数960,000件 + 中絶数 =1,128,000人の妊娠になる
・16~49歳の女性の6人に1人は中絶経験がある
・結婚していない、経済的に苦しいから中絶する。
・「赤ちゃんに申し訳ない」という罪悪感でいっぱいの女性達
※相談することもなく、一人で苦しんでいる女性が大変多い

◎「小さな命のドア」の活動
・2018年9月開始(24時間365日、いつでも相談可能)

◎相談の状況
・時 間:日中…42%、夜間…58%が多い、電話・LINE・メール・来所
・年 代:10代…10%、20代…43%、30代…32%、40代…6%、不明…9%
・結 婚:未婚…62%、既婚…38%
・相談者:妊婦…40%、産婦…37%、夫・パートナー・家族・その他
※1,350件、月100件の相談を受ける

※以上の事から、未婚の10~20代の女性が、助けを求めている現状がとても
よくわかる。そして、妊婦でも産婦でも、産むこと、育てることに悩み苦しんでおり、
救いの手が必要である。
母親の手で殺される子どもを1人でも多く救いたい!!赤ちゃんに手をかけ、
心に傷を負わせることのない支援が必要!!

<その他>
児童虐待防止活動の根幹にある母親の窮状を如何に救うかが、子供の命を守る活動であることを痛感した。
その支援の輪を広げ、一人でも多くの女性を助け、母子の将来を築いて行く活動を進めていく。

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