神戸市灘区の六甲山上にある「山の上美術館」は、「さわるみゅ~じあむ」として
知る人ぞ知る美術館です。視覚障害の方が様々な芸術品に触れることで、その姿を
感じる事を可能としています。
姿を「知る」のではなく「感じる事」と表現したのは、芸術品が醸し出すものを感性で捉え、
自身の心に訴える何かを感じる事を求めているからです。
オーナーの矢野さんは本物のカメオを惜しげもなく誰にでも触らせて下さり、
その彫刻の緻密さと優雅さを体感させて下さいます。
目の見えない方々はそのカメオを触ることで、男性の筋肉の盛り上がりから力強さを、
女性の身体の細さからその柔らかさを感じ取り、芸術の素晴らしさに浸る喜びを訴えられています。
日本で唯一の「さわるみゅ~じあむ」を知って頂きたく、兵庫県の岡田観光監をお連れしました。
観光監もしきりに感動し、この素晴らしさを広く伝える協力を約束して下さいました。