ザックリと傷口が開いたリストカットの跡

3/12,3/19の二日間、「良心塾」の黒川洋司氏のご講演を賜りました。
「良心塾」とは、社会から外れた子供たちと共に暮らし、働き、勉強をすることで、自立を促す職親プロジェクトの取り組みの一つです。

その門を叩く子供たちは、様々な虐待を受け心身ともに深く傷ついていました。
実の母親から覚醒剤を覚えさせられた子は、様々な犯罪に手を染め、また、自分の体を痛めつけていました。
私もリストカット跡を何度となく見てきましたが、あんなにもザックリと口を開いている腕を見たのは初めてです。それも3箇所も…。

黒川さんが訴えておられることは、被虐待児の彼らは全て愛情に飢えている。愛着障害と簡単には言えないほど、干上がった土のように、心がパサパサでカラカラなのである。

その土壌をしっかりと肥やしていく、言い換えれば彼らの乾いた心に、愛情を注ぎ続けることが、彼らを救う唯一の方法である。
その為には、彼らが自分が大切な存在であると理解するまで、じっと待ち続けること。
        等々
と実際の例を交えながらお話くださいました。
一時間があっという間の素晴らしいご講演を賜り、黒川先生には心から感謝申し上げる次第です。

私も、保護司の一人として、乾いた若者の心を如何に潤すことができるのか、という課題に真剣に取り組んで参ります。
ご支援賜りますようお願い申し上げます。

関連記事

  1. サンタジアのダンスコンテストが開催されました。

    12/19本場フィンランドのサンタクロース🎅と日本の子供たち…

  2. 月に一度の灘浜緑地清掃活動を行いました…

    毎月第一土曜日の朝と決めて活動を始めて5ヶ月経ちました。10/7(土)は…

  3. 高齢者が主役のまちへ──大東市の8年にわたる“元…

    元気な高齢者🧓🧑‍&#x1f9…

  4. 観光は“体験”の時代へ——盛山正仁先生と語る観光…

    地域の宝物💎を探して🔍️みませ…

  5. 横尾忠則氏が絶賛した、障害者アート!

    先日、神戸市立青陽灘高等支援学校の校長室にお伺いしました。そこには、横尾…

  6. 伊勢志摩 視察報告

    7月中旬 伊勢志摩サミットが行われた会場に行き、三重県の対応や警察の警備につ…

  7. 「心のままに描く世界」──アートラボゆめのはこが…

    〈伝えたかった思い♥シリーズその④〉夢がいっぱい溢れて…

  8. 公衆トイレの「その先」を考える──灘浜緑地で感じ…

    公共のトイレ🚽が詰まると誰が掃除🧹するの?…

PAGE TOP