先日、異才発掘プロジェクト(ROCKET)の活動報告会に行って来ました。
ロケット(ROCKET)とは、東京大学の先端科学技術研究センターが行っている研究です。
概要は
◆突出した能力はあるものの現状の教育環境になじめず、不登校傾向にある小・中学校生を選抜
◆継続的な学習保障及び生活のサポートを提供
◆将来の日本をリードし、イノベーションを起こす可能性のある異才を育む教育環境を通して、創生することを目指す
という、とても創造的なプログラムです。
その指導内容はとても奇抜で、驚くことばかりです。
例えば「椅子をつくる」という授業では、既製品の椅子を分解することから始まるのですが、
子どもたちは壊し方が分からないので、二階から落としてばらばらにしてしまいます。
それからバラバラになった部品を組み立てることで椅子の仕組みを知るなど、普通では
考えられないような授業が展開されています。
また、他の授業では「無駄な時間を与える旅」として、6日間で日本の果てまで行く課題を与えます。
1日1,000円しか使わせず、東京から日本の最果てを目指し、北は網走から南は鹿児島の指宿まで、
西は下関など考えられる最果てまでにチームを組んで行きます。
その旅の途中には、電車の時間が合わず駅のホームで何時間も待つなど「無駄な時間」が出ます。
それを有効に使う工夫を生徒たちに考えさせる過程など、とても興味をもって拝聴しました。
テレビでも取り上げられたロケットで注目をあげていますが、その中身にも注目し、今後どのように
効果をあげていくかを期待して見ていきたいと思いました。